「Mackerelではじめるお手軽Webサービス監視」を出版します。

2018/5/15にインプレスR&D より「Mackerelではじめるお手軽Webサービス監視」を出版します。

Mackerelではじめるお手軽Webサービス監視 (技術書典シリーズ(NextPublishing))

Mackerelではじめるお手軽Webサービス監視 (技術書典シリーズ(NextPublishing))

nextpublishing.jp

本書は株式会社はてなが提供するサーバー監視サービス「Mackerel」について、導入方法やその特徴、現場で活用するノウハウについてまとめたものです。Webサービスの監視に必要な情報をコンパクトにまとめています。

電子書籍版は各電子書籍サイトで、印刷版(POD)はAmazon.co.jp三省堂書店オンデマンド、hontoネットストア、楽天ブックスで取り扱い予定です。

同人誌版との違いについて

「技術書典シリーズ」と名売っている通り、この書籍は2018/4/22に開催された「技術書典4」で頒布した同人誌「Mackerelではじめるお手軽サーバー監視」の商業版です。

商業版にあたっては、「アクセスログの可視化によるサービス水準の監視」「URL外形監視によるWebサイトのヘルスチェック」の二章を追加し、他にもmackerel-plugin-multicoreや監視通知の設定の記述、本文中のコードのリファクタリングなど大幅に手を加えました。

結果として、分量は同人誌版の1.7倍になっています。

あとこちらの版は本文がカラーになります。Mackerelのサービスの位置づけ上、図に使ったグラフはカラー表示したほうがやはり見やすいので、カラーにしたことによってわかりやすくMackerelの特徴を伝えられていると思います。

この本の位置づけ

本書でWebアプリケーションとしての題材として用いているのは、アトラシアン者のJira SoftwareとバックエンドにPostgreSQLを使用したWebシステムです。

本書では、Webアプリケーションの題材として、Jiraという固有の製品にもとづいた構成をとりあげています。しかし、アーキテクチャーは一般的なJVM上のServletコンテナーとで構築されたWebアプリケーションと同様であり、JavaでのWebアプリケーションの監視やチューニングにおいてそのまま適用することができます。

また、この本の中でプラグイン開発やチェック監視で、ユーザーにサービスを実際に提供する構成に準じることにより、ユースケースに具体性を持たせることができるという利点があります。このため、本書この構成を採用しています。

なので、読者としては、JavaのWebアプリケーションでバックエンドにPostgreSQLを使っている方がベストマッチですが、他の言語・アーキテクチャーを使われている方にも参考になる情報を盛り込ました。

そうであるとともに、はじめてインフラ監視をはじめる人が、最小ステップで「お手軽に」監視をはじめられることをゴールとしていますので、パブリッククラウドとの連携機能などについて記述していないので、網羅性を犠牲にしているところはあります。ただしそれについては、はてな社のMackerelチームの方々が書かれた、「Mackerel サーバ監視[実践]入門 」があるので、住み分けになるのかなと思っています。

Mackerel サーバ監視[実践]入門

Mackerel サーバ監視[実践]入門

そうであるとともに、この本の裏の顔はJiraをはじめとするアトラシアン製品のインフラ運用に関するノウハウ本です。某社でアトラシアン製品の運用に使っているMackerel設定の内容をふんだんにもりこんでいます。

謝辞

id:a-know / id:swimming_pooh / @yenjoji には、レビューで本書の記述の改善に大いに協力いただきました。レビューで多くの有用な指摘をいただきましたが、最終的な記述の責任については著者にあります。

あと初の単著ということで、校正の追い込みの時期に泣き言に近い愚痴の聞き手になってくれた同僚氏ありがとうございました。

それでは「Mackerelではじめるお手軽Webサービス監視」をよろしくお願いします。