2018/6/21に開催されたAndroid Test Night #4の参加レポートです。ブログ枠です。
Android Test NightはAndroidにおけるテスト周りに関する知識を共有することを目的としたイベントです。
今回は、PEAKのクラウドファウンディングで話題になった「Androidテスト全書」執筆者によるトークも開催されました。
LT
「世界のカンファレンスから~AppiumConf 2018 London~」by mkwrdさん
4月にロンドンで開催されたAppiumConfの報告です。AppiumConfは、Seleniumのイベントと共催されていましたが、今回は単独開催になりました。LTでは、13のセッションの中からピックアップして紹介がありました。
紹介されたプロダクト
Galen Framework | Automated testing of responsive design
SDK開発にUIテストを導入してみた konyavicさん
アプリに組み込まれて使用されるというSDKの特性上の品質の課題にUIテストを導入してみたという事例の紹介。
発表中の、
というところや、
minSdkVersion=9
というところに苦労のあとが見えます。
Visual Studio App CenterでGitHubのPull Requestを効率よく対応しよう
www.slideshare.net
GitHubのPull RequestとVisual Studio App Centerの自動ビルドをGitHubのChecks APIでシームレスに連携するという発表でした。CIの結果など連携するにはGitHub Appsの App Centerが必要とのことです。先日のGitHubの買収発表といいMicrosoftさんこの分野活発ですね!
Architecture Componentとテスト
Architecture Component の導入によりテストケースがどのようにかわるかの発表でした。
Androidテスト全書トーク
2日でクラウドファウンディングの目標を達成したことで話題になった「Androidテスト全書」の著者の方々によるトークです。執筆陣の中から、以下の方々がパネラーとして参加されました
「入門Androidアプリケーションテスト」の著者でこの本の編集・校正に入っているlionasさんもパネラーとして参加されました。
モデレーターは、PEAKS代表のながのさんです。
#android_test_night のハッシュタグにリンクつきでツイートした方の中から抽選でAndroidテスト全書Tシャツがプレゼントされる企画もありました。
以下、メモが取れる範囲のものだったので不完全なところがありますが、参考にどうぞ。
Androidテスト全書はどんな感じになりそうですか?
- 外山さん「今一生懸命書いているところ。裏取りのためのサンプル作成などで時間をとられるが、正確なものをとどけるためにがんばらなければ」
- 菊池さん「 JUnit5の章担当だが、日本語の情報も少ないので、ソースコードレベルの調査など時間をとられているが苦労のかいあっていい原稿になりそう」
- ほりえさん 「そもそもCI/CDはなぜのためにあるか、それをAndroidでどう実現するかを丁寧に書き起こしている」
CI/CDをどのようにやっていますか?
- 外山さん UIがからむと Jenkinsの場合が多い(だったかな?)
- 瀬戸さん CI/CDがまだのところもおおい
(原稿の)進捗どうですか
- 外山さん AppiumとEspressoのところで前座となるAppiumは一番乗りしたが、本丸はこれから
- 菊池さん JUnit5こんなに便利ですねという風にしたかったが、android-junit5の完成度的にいろいろ制約つきになりそう。Gradle Pluginの実装が色々バギー。
- ほりえさん いちどざっくり書いてこれからブラッシュアップするところ。CIのサービスをどこまで取り上げるかが問題
会場から質問
AppiumとEspressoの選択について
- 外山さん ほとんどのケースではEspressoがおすすめ。最終的にはViewがとれればどうにかなる。Appiumが得意な人がいる場合はAppiumのほうが利点がある。AppiumはPCの上で動作するので、ブラウザーも操作しながらとかの場合は向いている。
UIテストを書くコストって見合いますか?
- 外山さん Selectorをあてるところが一番難しい。そこを乗り切れれば共通化できれば
- lionasさん レガシコードの場合は、ロジックからのユニットテストのつみあげから入っていく場合が多い
- ほりえさん (自分のところでは)QAチームがいるので、開発はユニットテストに集中して、UIが関係するテストはQAにまかせている。(クリティカルな)ログイン画面とかはUIテストがある
2時間弱のイベントでしたが盛りだくさんの内容でしたえ。ブログ枠を用意してくださった主催のみなさん、ありがとうございました!