(2018/7/3追記) OpenJDK11 より、Windows向けバイナリーはzipフォーマットでの提供となるため、このエントリーの内容はObsoleteになりますw
OpenJDKは9より、Windows向けのバイナリーの提供が開始されました。
ですがWindows向けもファイルフォーマットはtar.gz
であり、Windowsの標準コマンドの範囲では、アーカイブを展開することができません。
しかし Windows 10 April Update 2018からcurl
とtar
コマンドが使用できるようになったので、これらコマンドを使用してOpenJDKのバイナリーのダウンロード&展開をスクリプト化しよう、というのが今エントリーの趣旨です。
下調べ
ダウンロードに必要なURLは http://jdk.java.net/10/ から取得してください。
コマンドプロンプトの場合
コマンドプロンプトの場合は、以下の通りとなります。なおtar
コマンドのオプションについては手癖です。
なお、 Git for Windows のインストールするUNIXコマンドラインツールにPATHを通している場合は、tar
コマンドが競合するので、環境変数のPATH
の優先順位でc:\WINDOWS\system32
が先に来るように調整してください。
cd (展開先のディレクトリー) curl -L -O https://download.java.net/java/GA/jdk10/10.0.1/fb4372174a714e6b8c52526dc134031e/10/openjdk-10.0.1_windows-x64_bin.tar.gz tar xvzf openjdk-10.0.1_windows-x64_bin.tar.gz
試しにJShellでも起動してみます。
PowerShellの場合
PowerShellでも同様なのですが、PowerShell先輩の顔を立ててダウンロードをSystem.Net.WebClient
で行うと次の様になります。
$client = New-Object System.Net.WebClient $client.DownloadFile("https://download.java.net/java/GA/jdk10/10.0.1/fb4372174a714e6b8c52526dc134031e/10/openjdk-10.0.1_windows-x64_bin.tar.gz", "c:\java\openjdk-10.0.1_windows-x64_bin.tar.gz") tar xvzf openjdk-10.0.1_windows-x64_bin.tar.gz
以上、コマンドを使用してWindowsのOpenJDKのバイナリーのダウンロード&展開をスクリプト化する方法についてでした。
個人的には、OracleJDKのころの、ライセンス同意等の操作をパスするためのクッキーの設定等の回避ハックが必要なくなったので、非常にスマートな形になったと感じています。