CI/CD Test Night #2 参加レポート #cicd_test_night #bitrise

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11/8にDeNAで開催された、CI/CD Test Night #2にブログ枠で参加しました。本エントリーはそのレポートです。

testnight.connpass.com

当日の様子は、以下のtoggeterにまとめられています。

togetter.com

KeyNote

当日は Bitrise社より Viktor Benei 氏(CTO and founder) と Hendrik Haandrikman 氏(VP of Growth) をお招きしたKeyNoteがありました。

KeyNoteを聞いている中では、以下のポイントが印象に残りました。

Bitrise CLI

Bitrise CLIは、bitrise.ioでのCI/CDのローカルでのワークフローを、オフライン(ローカル)で動作させて、ローカルでのデバッグを可能にすることができるものです。CIの動作確認のためにmasterブランチに「CIの動作確認」なんてコミットをしたことがある方は結構いるんじゃないかと思うんですが、そういう問題にうまくアプローチしているなと思いました。

エンタープライズ向け、日本向けの話

エンタープライズ向け、日本向けの話として以下の内容がありました。

  • エンタープライズ向けとして多要素機能の強制、SAML SSO integrationのオプションの用意
  • オンプレミスへのホスティング
  • 24h/7dサポート・英語以外のサポート
  • 専属のCSE(Customer Sucess Engenerer)による支援/セキュリティ
  • 覚書(LOI)の締結を前提として、本リージョンでのprivate Cloudの提供の用意がある
  • 日本でのコミュニティーサポートの採用開始!

Q&A

Q&Aでは以下のやりとりがありました(メモを取れている範囲)

Q.Firebase Labとの連携には Bitbriseの場合呼び出し回数の制限はありますか? → テストの実行時間等の制限はあるが無料です! またユーザーのFirebase Labのアカウントを使用することもできる

  1. ワークフローを中断して再開できるような機能を実装する予定は? →現時点では可能ではあるが、複雑。やろうとは思っている。パラレルビルドは提供しようと思っている。

Q.GitHub Checksへの対応の予定は? →はい。スケジュールにも入っている

Q.Project Monitorに表示するように、PipeLineの情報をグラフィカルに表示する予定は? →これは英語でうまくニュアンスが伝わらなかったみたい

Q.英語のドキュメントが新しくなると日本語のドキュメントが古くなるので、アップデートをしてほしいです → 同時アップデートを計画しています

Q.ビルドログの表示速度の改善の計画は? → ログのダウンロードがUSリージョンから行われるため。状況は認識していて改善の計画中。

セッション/LT

Spring_MT:「CI/CD Test on ReRep」

speakerdeck.com

nemoto_tadashi:「私とBitriseとCircleCI - 私がAndroid CI/CDを移行して得られたもの -」

henteko :「アプリの検証がどのくらい行われているか調べてみた」

LT1:れこ:「React NativeアプリをBitriseでCDする」

talks.leko.jp

LT2:Ryo Sakaguchi:「社内ライブラリのアップデートフロー」

speakerdeck.com

LT3:nakasho:「CI/CD専用モニタと心理的安全性」

www.slideshare.net

私としては「社内ライブラリのアップデートフロー」の話が参考になりました。Androidに限らず、インハウスのライブラリを開発者に負担がかからず、かつセキュアに配布する仕組みって色々考慮が必要で、例えばBitriseをはじめとするCI/CDサービスやPackerのようにクラウド上でビルドが動くことを考えると、アクセス元のネットワークだけでの制限以外にも仕組みが必要になってきます。

発表では、Gradleでのビルド時にs3://プロトコルを使って、社内からはアクセス可能にしたうえで、CI上ではクレデンシャルをSecretsから読み込む方法を紹介していましたが、その手があったか!という感じでした。

アプリのCI/CDはまだ発展途上のところがありましたが、新しいサービスが活発なので、今面白い分野だと思います。自分も今XamarinアプリのCI/CDを案件で取り組んでいるところなので、どこかでまとめてアウトプットができればと思います。

最後になりますが主催のDeNAさん、ブログ枠での参加させていただきありがとうございました!